縁(えん)があるから面白い

 

3月20日FBより

 


少しばかりお仕事のサイクルが変わり、
落ち着かなかったこの頃。
 
・・という言い訳で
おうちの仕事に注ぐエネルギーが減っていたのですが、
新しく器たちを揃えたり、
実家の甘夏でマーマレードを作ったり、
久々のおうち時間を持てました。
 
陶芸、やるのも好きですが、
こういう焼き物を見てるだけでも楽しめます。
炎の具合で、とか、薬の加減で、とか
作った人さえ想像もしてなかったものが出来上がる。
人為的でない仕事が垣間見えるって面白いですよね。
 
このマーマレードだって、
絞ったり皮を刻んだりしたのは私だけど
この味を作り出したのは私じゃない。
 
自分の妄想を出て行動した瞬間からいろんな力が働いて
たくさんの縁で形作られていく。
コントロールできない部分が多いからこそ面白い。
 
ものづくりも人生もそういうものなのかも。」
・・・

自分で蒔いたタネは自ら刈り取る、
これを「因果」といいます。
タネが「因」。原因の因ですね。
果実が「果」。結果の果ですね。
でも、大乗仏教では
「因」と「果」の間にもう一つ「縁」が入り
因縁果」となります。
縁は、言わばタネが果実になるための
水、土、太陽、風、そこへ導く全ての力です。
因は自分の力。コントロールできる領域。
縁は外からの力。コントロールできない領域。
因だけでもなく、縁だけでもなく
それぞれが複雑に作用しあって果となっていく。
時には望まないことも起こるだろう。
時には想像しなかった奇跡も起こるだろう。
だからこそ面白い。
この世界は
自分一人じゃないから面白いのだ。